令和6年度
9月 良原愛子 先生
2024年1月1日。新しい年を迎え、今年はどんな年にしようかなと考えたり、家族みんなが元気に過ごせますように…と祈ったり。みんなでおせち料理やお雑煮を食べたり、初詣へ出かけたり、楽しく過ごしていたこの日。石川県の能登半島では大きな地震が起こりました。
私の母方の親戚が能登の珠洲市というところに住んでいるので、元旦の日、TVを見ていると突然の地震速報に“震度6”と表示された時は、他人事ではなく、真っ先におじさん・おばさん達の安否を心配し、珠洲の家はどうなったのか…気が気ではありませんでした。毎年、夏休みになると遊びに行き、お墓参りや海水浴、庭で虫取りや花火をして、京都とは比べものにならないぐらいの大自然の中で貴重な経験をしたなぁ…と感じます。震災直後のTVに映る街並みが私の知っている街並み・風景とは違い、見ていてとても辛くなりました。数日後、いろんな経由を辿って親戚みんなが無事だったことを知り、安堵しましたが、家は壊滅状態で住める状態ではないとのことでした。
何か出来ることはないかな?と京都に住む親戚たちと考え、色んなものを調達し、金沢に住む親戚経由で送りました。数週間後、母の元に手紙が届きました。中には、お礼と被災した時の心境、そして、今の気持ちが綴られ、最後には力強く“生きていることに感謝してがんばります”と書かれていました。震災から半年以上が過ぎ、今もなお、余震や復興が続いています。
時間が経つにつれて地震の恐ろしさや人の記憶は薄れていきがちですが、今こうして何不自由なく生活できていることに感謝して過ごしていかないと…と強く感じています。
こども園では、月に1度、地震・火事・水害の避難訓練を行っています。いつどんなことが自分の身に起こるのか分からない状況の中で、子どもたちには落ち着いて行動ができるように、実際の災害時に安全に避難できるように教えています。今後も注意が必要ではありますが、持ち場持ち場で、子どもたちの笑顔がしっかりと守れるように努めていきたいと思います。
次は、田尻あかり先生です