自転車通勤を始めて一年が経ちました。初めの頃は、どの道が行きやすいか早く着けるかと、色々な道から園に向かっていましたが、今では通勤路が固定され、日々の事象を楽しみながら通勤しています。
　毎日渡る八条大橋から見える山々。紅葉、初雪、新緑と季節の移り変わりはもちろん、雨上がりの朝、澄みきった空気と鮮やかな緑の山が一番好きです。山がとても近くに感じ、「今日は良い事ありそう」と思えます。また、山の間から湯けむりのように水蒸気が登ったり、濃い霧で山が見えなかったり、様々な山の姿を見ながら京都は盆地だと改めて思います。また、夏の帰り道、東の空にかかる大きな虹、ご褒美感を味わいながら虹に向かってどこまでもまっすぐ行きたくなります。この春は、桜の木の多さに驚きながら、あちこちに桜を見つけ、お花見気分の通勤を楽しめました。
　田、畑も多く季節の野菜の成長や稲穂が実るのも楽しみで、観察日記をつけたくなります。自然の変化だけでなく、住宅地や建物もこの一年で景色が変わっていっています。とある空き地で工事が始まり「ハイツかな？家かな？」と毎日楽しみに見ていると、白い壁と大きな窓の素敵なお家が完成。おしゃれなポストや外灯、置物、ソテツやシュロなどの緑の庭木に寄せ植えが日々増えていき、色とりどりの花が咲いていき「どんな人が住んでいるだろう」「こんなお家に住みたいなぁ」と想像したり、あこがれながらも「自分の家の植木も手入れしなきゃ」と我に返ったり約15分の通勤中、色々なことを感じる日々です。
　この冬は、暖冬だったこともあり、冷え症が改善され、足先のしもやけが防げたのは、自転車通勤のおかげです。これからも健康の為にも、また日々の発見を楽しみながら自転車通勤したいと思います。

次は、良原愛子先生です。