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みんぎりまわり

令和5年度

2月 中西朋子 先生

 先日、映画「窓ぎわのトットちゃん」を観に行ってきました。
 1981年に出版された黒柳徹子さんの著書がアニメ化されたもので、小学校に入学してすぐに、落ち着きがないという理由で退学となったトットちゃんが、転校したトモエ学園で小林校長先生との出会い、様々な経験を通して逞しく成長していくお話です。
 トットちゃんは、好奇心旺盛でユーモアにあふれ、可愛くて突拍子も無いことをしてしまう女の子で、見ていてハラハラしてしまうけれど、どんどんトットちゃんの世界に引き込まれていきました。お話の中で一番印象に残ったのは、トイレに(昔のぼっとん便所)お気に入りの大切なお財布を落としてしまったトットちゃんが、汲み取り口から自分の身長よりも長いひしゃくを持ってきて汲み出し、必死に探し出そうと奮闘するシーンです。それを見つけた校長先生は、全く動じる様子も無く、「何をしてるんだい?」とたずねた後、「ちゃんともどしとけよ」と言っただけでトットちゃんの行動を見守っていました。ふつうの大人だったら、「危ないからやめなさ!」と止めたり、探すのを手伝おうとしたりするでしょうか?でも、校長先生はトットちゃんが納得するまで自分でやらせました。結局お財布は見つからなかったけど、「ここまで探して出てこなかったのなら仕方ない・・・」とトットちゃんは満足して諦めることが出来たのでした。想像しただけでもぞっとする光景でしたが、校長先生が自分のしたことを怒らないで信頼してくれた、その気持ちがトットちゃんに伝わったんだなと校長先生の寛大さに感銘を受けました。
 続編では戦争中の大変な生活が綴られていますが、大変な中にもユーモアにあふれていて面白かったです。トットちゃんが過酷な戦中時代をも強く生き抜いてこられたのには、校長先生と過ごした楽しい思い出が、心の支えとなっていたのだと思います。
 校長先生からの「きみは、本当はいい子なんだよ」と言われた一言で救われたトットちゃん。小林校長先生のように、どんな時も子どもたちの気持ちに寄り添える大人でありたいと思います。
               
次は 逸見田鶴子 調理師です
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